オンコDXテストー主婦にはかなり痛い出費ー
乳がん細胞にはいろいろなタイプがあり、乳がん細胞が持つ特殊なたんぱく質 -「ホルモン受容体」と「HER2」-が治療法選択のカギとなるようです。
大きく分けて4タイプに分けられるそうです。
1ホルモン受容体陽性
2HER2陽性
3ホルモン受容体陽性+HER2陽性
4ホルモン受容体陰性+HER2陰性
タイプ分けに加えて「がんの悪性度」がんの大きさ、リンパ節転移の有無も重要になってきます。
治療法にはホルモン療法、抗がん剤、分子標的薬の3種類がありますが、上のどのタイプに属するか、がんの悪性度、しこりの大きさなどによってどの治療法を選択するかが決まるそうです。
私の場合は、ホルモン受容体陽性、HER陰性でしたので、基本的にはホルモン療法だけでよいのですが、残念なことに病理検査でがんの顔つき(悪性度)が”強”と出てしまいました。
そこで担当医から勧められたのが、「オンコタイプDXテスト」です。
このテスト、アメリカでは保険が適用になって多くの乳がん患者さんが受けているようなのですが、日本ではまだあまり知られていなく、しかもかなり高額(40万円以上)な費用がかかってしまいます。
けれども、病理検査よりもより詳しく再発に関連する遺伝子を調べることができ、遺伝子の発現状況からどのくらい再発しやすいかより正確にわかるそうです。
低リスク群、中間リスク群、高リスク群に分類され、低リスク群ではホルモン療法のみでOK、高リスク群ではホルモン療法に抗がん剤を組み合わせることで再発率を低下することができることが明らかになっています。
受けたいのはやまやまですが、あまりに高額なので、このまま「エイヤッ!」とオンコDXテストを受けずに勢いで抗がん剤を受けてしまおうかと思ったのですが、
担当医の
「本当にいいんですか? 抗がん剤をすると辛い副作用もあるから、なるべくなら受けないで済む可能性を探ってみましょう」
と言う言葉に迷いに迷った挙句、一度は抗がん剤の同意書を提出したのをひっくり返して、オンコDXテストを受けることにしました。
これこそ、低リスク群になることにわずかな望みに期待をかけて藁にもすがる思いです。
主婦にはかなり痛い出費です。家族に申し訳ないので、自分のへそくりから捻出しました。
そして、さらに3週間オンコテストの結果を待つことになりました。